バンパーは車の一番前と一番後ろに取り付けてあるのでちょっとした操作ミスでぶつけやすいです。
歩行者をはねてしまった時のために、バンパーは柔らかな樹脂で作られている車が多いです。
なので、大きく変形してしまうのですが、柔らかいということは損傷が酷くても意外に直すことが出来ます。
今回は塩竃市の自動車整備工場様から トヨタ NHP10 アクアの鈑金塗装のご依頼を頂きました。
修理内容は リヤバンパー脱着・修理、左クオーターパネルのキズ修理です。
バック中の自損事故で修理費はお客様のご負担になります。
リヤバンパーの左角がぶつかっていて、大きく変形しています。
アクアのバンパーのタイヤのアーチ部分は、ボルトやクリップで留めてあるわけではなく、サイドブラケットにはめ込んで固定してあるだけなので、後部から押された勢いでサイドブラケットから外れています。
上の画像の赤い丸の部分が、サイドブラケットに引っかかる爪になっていて、この部分が壊れていなければほとんどのバンパーは修理可能です。
爪の部分は厚さが薄くて壊れやすく、適正の厚さでなければサイドブラケットに上手く留める事が出来ないので、ボディー側との隙間が合いません。
なので、爪の部分が壊れると修理することが難しくなります。
バンパーは樹脂でできているので熱を加えると変形するので ヒートガンやジェットヒーター、半田ごて等を利用して修復していきます。
下の記事の中でヒートガンを紹介しています。
磨いてキズを消せれば塗装をせずに済むので、お客様のご負担を減らすことが出来るのですが、残念ながら、左クオーターパネルのキズは塗装しないと直せない深さでした。
キズはクリアの層の深さまででしたのでサフェーサーは塗らずに#1500番の水研ぎペーパーで平らにして塗装しました。
リヤバンパーを塗装して取り付け、磨き作業をして完成です。
バンパーの形状も綺麗に直り、クオーターパネルとの隙間もバッチリ合いました。
バンパーを修理することで、お客様のご負担を軽くすることが出来ました。
アクアの新品のバンパーは比較的安価なので、バンパーの損傷の度合いによっては交換した方が良い場合もあるのでご相談ください。
ご入庫して頂き誠にありがとうございました。
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