修理費用が車の時価額を上回った場合には、車の時価額までしか保険金は支払われません。
修理可能な損傷の場合でも、時価額よりも修理代の方が高くなってしまうと全損になってしまいます。
時価額は年式や走行距離で変わってきます。低年式、過走行距離ほど時価額が低くなっていきます。
今回は塩竃市の自動車整備工場様から
スバル BP5 レガシィの鈑金塗装のご依頼を頂きました。
修理内容は左フロントドア交換、左リヤドア交換、左センターピラー鈑金、左サイドスポイラー修理です。
対物保険を使用して修理するのですが、修理費用が高くなってしまうと全損の可能性もあるということで、費用を抑えるためにリサイクルパーツを使用することになりました。
リヤドアが大きく損傷していて、窓ガラスが割れて室内にガラスが散乱しています。
鋼板だけでなくプロテクターモール、水切りモール、ドア内部のレギュレーター(窓を上下に動かす部品)内張りを交換するので、リサイクルパーツを使う事によって、大幅に修理費を削減できます。
画像では分かりづらいのですが、左フロントドアもリヤ側が全体的に折れ曲がっていて、リサイクルパーツを使用した方が安く直せると判断し、リサイクルパーツを使用しました。
こちらも画像では見えにくいのですが、左サイドスポイラーにキズ、ヘコミがあります。
ボディから取り外して、修理をして塗装をします。
室内はガラスの破片が散らばっているので、業務用の掃除機で清掃します。
シートの上の破片は楽に吸い取ることが出来るのですが、シートの下や脇の破片を取るのが大変で、シートの下に潜り、掃除機で何度も吸い取って綺麗に清掃しました。
念のため、納車の前にもう一度掃除機で清掃します。
リヤドアのリサイクルパーツです。
色違いのドアの裏側をパーツを外して塗装します。
センターピラーを鈑金して、前後ドアを交換しました。
サイドスポイラーのキズ、ヘコミを修理しました。
白い色の所はサフェーサーという下塗り塗装です。
上塗り塗装して、磨きが終わって、部品取り付け作業をしています。
部品取り付けが終わって、ドアロックや窓ガラスの動作確認をしている時に、窓ガラスに違和感を感じました。
よく見てみると、リサイクルパーツに付いてきた窓ガラスに、スモークフィルムが貼り付けてありました。
フィルムをビリビリと剥がし、ガラスに付いている糊を清掃しました。納車前に気づいてほんとによかった。
もう一度室内のガラスの破片を清掃し、洗車をして納車致しました。
リサイクルパーツを使用して、何とか全損にならずに修理することが出来ました。
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